ニコンThe Galleryでの個展 『羅臼』 -漁師の海、ヒグマの山-も
最終日を迎えました。東京の会期は本日15時で終了します。
感染者が増えていく中で、不安な心境を抱えて在廊していましたが、
多くの方にお越しいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
漁師さんを撮影する写真家、西野嘉憲さんも会期が重なる形で
写真展を開催されていました。場所は同じ新宿のオリンパスギャラリー。
タイトルは「熊を撃つ」。
西野さんの被写体は「狩猟」。私の場合は「漁と動物」でした。
グッと狩猟に迫っていく写真、動物と鮭漁の風景を同時に並べる展開と
互いのアプローチは全く逆だなと思います。
しかしながらツキノワグマ猟とヒグマのポートレイト。
同じ『熊』の写真が並びます。
これは面白い偶然だなぁ、と思いました。
先に会期が始まっていた私は、勝手に西野さんの展示『熊を撃つ』のDMを
会場で配り始めます。
「真逆だけど絶対おすすめのクマの写真展があります」と。
西野さんはご自身の展示の設置が終わると、
私の展示会場に駆けつけてくださいました。
西野さんの会期が始まると私も真っ先に会場に駆けつけ、拝見して
皆さんにお勧めしてよかったなぁ、と改めて思いました。
本音を言うと、キャリアも、写真そのものの強さも、とても敵わないので
比較されて、つまらないと思われたらどうしよう…
という情けない嫉妬も感じてはいました。
でも、皆さんに両方続けて見ていただいたら、とても面白いんじゃないか
と思ったのです。
その後、西野さんの展示を見た方々が、西野さんにお勧めいただいた、と
私の会場にたくさん来てくださいました。
西野さんも仰っていましたが、お互いの展示会場から来た人は、
共通する主題に興味がある人が多いので、
長い時間をかけて写真を見てくださる方が多かったように感じます。
長い時間をかけて写真を見てくださる方が多かったように感じます。
そういうわけで、嬉しい相乗効果があったのではないかな?と思っています。
嬉しい偶然で繋がった2つの写真展。
たくさんの人々にご足労頂くことが難しい逆境の中、
熊というキーワードで連携し、良い結果を手にしたような気がします。
在廊を続ける私自身も、とても楽しい気持ちになりました。
西野さん、本当にありがとうございました。
さて、西野さんの展示は1/31まで続きます。
感染対策の上、ぜひお越しになってください。
よろしくお願い申し上げます。
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■ 西野さんによる作品解説の動画 ■
https://www.youtube.com/watch?v=gEtJOcEMzXw
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